前回はCAD製図基準(案)についてご説明を致しましたが、今回はCADデータ交換フォーマットについての説明とAutoCADを使う場合の注意点をご説明していきます。
「CAD製図基準」はCAD図面を作成する場合の描き方の基準ですが、「CADデータ交換フォーマット」は異なるCADソフト間でデータ交換が行えるデータフォーマット形式をいいます。CADソフトで作成したデータを外部に渡す場合、相手が使っているCADソフトが違うものでも、SFX形式にしておけばデータを開いたり編集したりすることができるようになります。
これまで異なるCADソフト間では、標準データフォーマット形式が無く、データ交換が非常に面倒でした。このため、建設分野(土木・建築)で利用される図面データ(CADデータ)フォーマットの標準化を国際基準(STEP)にそって行い、公共発注機関を含む関係者間で円滑なデータ交換・共有環境を構築するための仕様がCADデータ交換標準開発コンソーシアム(SCADEC)により作られました。ここで開発された標準フォーマットを「SXF」(Scadec eXchange Format)といいます。
CADデータ交換フォーマット(SXF)には、下記に示す2種類のファイル形式があります。
OCFは、公益的な見地から、より確実なCADデータ交換を実現するために結成されたCADベンダー主体の団体であり、SXF仕様の策定段階から重要な役割を果たしてきました。3つの部会がありそれぞれ下記のような活動を行っています。 1.技術部会 標準化動向調査。OCF検定の実施。その他実装に関すること。 2.広報部会 セミナー、フェアの企画・参加。CAD操作ガイドの企画。 3.総務部会 事務局担当、ホームページ。その他、会の運営に関する諸事項。
CADソフトが、SXF(.sfc,.p21)ファイルの入出力に関する機能を正しく有しているが否かをOCFが試験(OCF検定)を行います。その試験で合格したソフトは、検定合格ロゴの使用を認められ、OCFホームページ(http://www.ocf.or.jp/)に登録されます。
また、OCFでは「SXF」に関する知識、および「CAD製図基準 (案)」、さらに各業務毎の「電子納品要領(案) 」に関わる全般的な情報をまとめ、必要とされる知識レベルを検定し、よってSXF標準の普及と正しい電子納品・CADデータ交換を実現するためSXF技術者検定試験も行っております。 (2004.7.25に第一回試験を実施。約4000人が受検を申込み、2539人合格。合格率68%)
CADを使って図面を作成する際には、自分が使用するCADがどのようにSXF仕様に対応しているかを知っておく必要があります。特に注意を要する項目を挙げてみました。 少し難しいかもしれませんが、CADの操作を実際にする方は覚えておいてください。
代表的なCADソフトであるAutoCADを例にとってみると、具体的に次のような注意点が挙げられます。
○ファイルサイズに注意 p21:納品形式 sfc:ローカル形式 ファイルサイズ比率=dwg:DXF:sfc:p21=1:3:3:15
ラスターデータを取り扱うときには、次のような点に注意してください。
データ変換フォーマット、SXFは今後Ver.3にバージョンアップされていくことが予定されています。Ver.3では、図面の管理情報や属性情報まで共有することができ、さらに便利になっていくと思われます。 バージョンアップの情報にも充分ご注意ください。