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SAISEKIコラム 砂

生コン 加工砂の割合が上昇
香川で高炉のスラグ使用へ

 全国の生コンで砕砂、高炉スラグなどの加工砂の使用割合が上昇している。砕砂は1998年に比べ4.8ポイント上昇し2004年には23.8%にまでシェアを伸ばした。高炉スラグは0.2%から0.6%へ伸びた。昨年7〜9月期から香川県でも高炉スラグを使用する工場が出てきたもよう。今年4月から開始される海砂の採取規制に伴って、先行的に取り入れたものとみられる。2年前に同様の動きがあった愛媛県では、現在1.7%(2万7200トン)まで使用量が伸びている。(下図参照)
  一方、海砂はシェアが大きく落ちた。98年には19.0%あったが04年は3.3ポイント減の15.7%となった。瀬戸内海の海砂採取規制が影響を与えたとみられる。すでに海砂の採取規制が行われた広島県では、98年に26.9%だったのが、04年には8.0%と3分の1にまで落ちた。一方で、九州では、海砂の使用割合が高く、長崎県では95.8%を占めた。しかし、長崎県は海砂の採取を段階的に抑制する方針を打ち出しており、これの影響が懸念されている。また、長崎県は他県にも海砂を供給しており、この影響が九州各県にも広がる可能性もある。

山陸砂がトップ

 全国の砂のトップは山陸砂で41.0%(3208万1400トン)。北海道から中国地区まで広範囲で使用されている。北海道、東北、関東、中部では50%を超えた。次いでシェアが高いのは砕砂で、23.8%を占める。岡山、広島、愛媛の3県では、50%を超えた。岡山、広島の2県では、岡山県は98年に32.8%、広島県では37.5%だったが、海砂採取規制から砕砂の割合が大幅に上昇した。愛媛県では元々砕石の構成比率が高く98年で40.2%あったが、来年4月の海砂規制を前に50.9%まで上昇している。

各地区の動向

 北海道では、豊富な砂利資源を背景に山陸砂が75.9%を占めている。98年と比べても全品種でほぼ横ばいの状況となった。東北は河川砂から砕砂への移行が進んだ。98年と比べると河川砂は8.9ポイント減少の17.0%となり、砕砂は6.1ポイント増の21.6%となった。また高炉スラグの使用もみられるようになった。
  関東の茨城、栃木、群馬では、河川砂が減少した一方で、山陸砂や砕石、高炉スラグの使用割合が伸びた。茨城県の鹿島生コン協組は、01年から住友金属鹿島製鉄所の高炉スラグ骨材を共同仕入れしている。これらの影響から茨城県の高炉スラグの使用は1.3ポイント上昇し3.1%となった。また、千葉県では新日本製鐡君津製鉄所が90年代後半から本格的に細骨材の出荷を始め、昨年3月に同所が高炉スラグ細骨材のJISを取得したことなどから、1ポイント上昇し、1.2%となった。
  豊富な河川砂がある中部も河川砂が減少した。岐阜、愛知、三重の河川砂の減少分は砕砂に代わった。近畿では、海砂が10.7ポイント減の29.5%となり、砕砂は約倍の21.4%となった。輸入砂の減少と香川、愛媛県の海砂採取規制、九州の海砂が供給されるなど、今後も激しいシェア争いが繰り広げられそうだ。中四国では、海砂の減少を砕砂がカバーした。九州では、海砂の割合が60.5%と高い。この比率は98年と比べてもほぼ横ばい。河川砂、山陸砂の割合が減り、砕砂や高炉スラグなどの加工砂が伸びた。
  経済産業省の「生コンクリート統計四半期報」の原材料消費内訳をもとにして、1998年と2004年に生コンで消費した砂を比較した(「生コン四半期報」は混練能力が月産1万4000m3以上の事業所が対象)。高炉スラグは、全量細骨材として集計した。

2004年(1〜12月)生コンにおける砂の消費量〔経済産業省経済産業局別〕 (数量単位は千トン)
 
河川砂 山陸砂 海砂
04年数量 04年比率 98年比率 04年数量 04年比率 98年比率 04年数量 04年比率 98年比率
全国 14,832.1 18.9% 20.8% 32,081.4 41.0% 41.0% 12,288.3 15.7% 19.0%
北海道 647.2 15.5% 19.2% 3,164.5 75.9% 70.9% 18.4 0.4% 2.9%
東北 999.4 17.0% 25.9% 3,572.3 60.9% 58.4% 17.2 0.3% 0.2%
関東 6,908.1 23.5% 26.7% 15,311.6 52.1% 52.2% 12.1 0.0% 0.1%
中部 3,162.1 36.4% 41.7% 4,343.7 50.0% 49.1% 8.3 0.1% 0.3%
近畿 2,130.0 22.8% 16.2% 2,409.1 25.8% 30.6% 2,749.2 29.5% 40.2%
中国 96.3 1.8% 3.6% 1,520.9 28.1% 31.6% 1,165.8 21.5% 31.6%
四国 375.7 8.9% 9.6% 399.9 9.4% 7.8% 1,694.9 40.0% 48.4%
九州 402.8 4.3% 7.1% 1,266.3 13.6% 15.6% 5,644.0 60.5% 60.1%
沖縄 110.2 5.7% 6.7% 93.3 4.8% 4.5% 978.2 50.4% 47.9%
その他の砂(含砕砂) 高炉スラグ 合計
04年数量 04年比率 98年比率 04年数量 04年比率 98年比率
全国 18,634.2 23.8% 19.0% 502.0 0.6% 0.2% 78,338.0
北海道 339.5 8.1% 7.0% 0.0 0.0% 4,169.5
東北 1,264.7 21.6% 15.5% 9.1 0.2% 0.0% 5,862.7
関東 7,047.1 24.0% 20.9% 90.6 0.3% 0.1% 29,369.5
中部 1,029.1 11.9% 7.8% 138.7 1.6% 1.1% 8,681.9
近畿 1,994.3 21.4% 12.9% 47.5 0.5% 0.1% 9,330.1
中国 2,470.7 45.6% 32.8% 166.0 3.1% 0.3% 5,419.7
四国 1,740.4 41.1% 34.2% 27.6 0.7% 4,238.5
九州 1,990.3 21.3% 17.0% 22.6 0.2% 0.1% 9,326.0
沖縄 758.1 39.1% 40.8% 1,939.8

出典:コンクリート工業新聞 2005年4月14日

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