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コマツの行動基準

 当社は、「コマツの行動基準」を作成し、ビジネス社会のルールを順守することの大切さを国内外のグループ全社員に徹底しています。また、ルールを順守した企業活動が行われるよう、本社にグループ全体のコンプライアンスを管理・指導する部門を設け、専任の責任者を置いて着実に活動を進めています。


 コマツは、「品質と信頼性」を追求し、企業価値を最大化することを経営の基本としています。常々強調しているとおり、私は、「企業価値とは、我々を取り巻く社会と全てのステークホルダーからの信頼度の総和である」と考えています。そして、この信頼度の総和を高めるためには、業績を向上させ、経営の健全性と透明性を高めるだけでなく、社会から更に信頼される会社となることが必要であり、ビジネス社会のルールを順守することが不可欠です。

 ビジネス社会のルールとは、狭い意味での法令にとどまらず、ビジネス社会に一般に通用するルール、そして、社会からの要請に応じてコマツグループとその社員がどのように行動すべきか、といった点も含んでいます。

 また、米国サーベンス・オクスレー法(SOX法)等が求めている内部統制システムに適合させるための体制を確立し、維持することも、コマツグループにおける最重要課題の一つとなっています。

 この守るべきビジネス社会のルールを定めたものが、「コマツの行動基準」です。コマツグループの経営責任者をはじめ、世界中の社員一人ひとりが、これをよく読み、正しく理解し、順守することが、グローバル企業としてのコマツに求められています。

 「コマツの行動基準」は、1998年に制定された後、定期的に改訂を重ね、今回で第7版となりました。これは、ルール及び社会からの要請は常に変化するものであるとの認識に立ち、常に最新の内容を織り込むことを意図したものです。しかし、この中に全てのルールを網羅することはできませんし、国や地域により個別のルールに差異のある場合もあります。そうした場合には、「コマツの行動基準」に示されたコマツグループの基本的な考え方や精神に従って、各部門や各社の経営責任者や管理職が良識をもって判断することが求められます。

 昨年(2006年)1月に配布した「コンプライアンス5原則」には、私が最も強調したいことが凝縮されています。経営責任者をはじめとする世界中の社員の一人ひとりが、「コンプライアンス5原則」を常に念頭に置き、また、「コマツの行動基準」に示されたルールを守り、「コンプライアンスを全てに優先させる」という立場で、各社が営む事業活動の中で具体的な施策として実践して頂くよう、強く要請します。

2007年1月15日
コマツ社長兼CEO 坂根 正弘


コンプライアンス5原則

  1. どんな状況であっても、誰に頼まれても、ルールに反したことを行ってはならない。
  2. ルールを知らないことは、言い訳にならない。分からないことは、自分で調べるか、専門家に問い合わせなければならない。
    (コマツグループの各社員は、「コマツの行動基準」を熟読し、理解しなければなりません。)
  3. 不正やミスを繕ったり、隠したりしてはならない。
  4. 不正やミスを発見したときは、即時、是正するとともに、再発防止策をとらなければならない。
  5. ルール違反を知ったときは、直ちに、コンプライアンス責任者に報告しなければならない。
    (通報したことにより、本人がいかなる不利益も受けないことを確約します。)

 社員一人一人が上記の原則を守り、社会から真に信頼される企業を目指そう。

2006年1月1日
株式会社小松製作所
代表取締役社長兼CEO 坂根 正弘



1.経営の指針

(1) 品質と信頼性

 コマツの経営の基本は、「品質と信頼性」を追求し、「企業価値」を最大化することである。 「企業価値」とは、社会と全てのステークホルダーからの信頼度の総和である。この信頼度の向上のために、コマツグループ各社は、コーポレートガバナンスの充実と「モノ作り」競争力の強化に努めなければならない。

 「品質と信頼性」とは、お客さまに喜んで頂ける商品とサービスの提供にとどまるものではなく、コマツグループの組織、事業、社員そして経営の全てに関わるものである。

 次の5つは、この「品質と信頼性」を高めるために何をすべきかを示す指針である。これは、経営の指針であると同時に、コマツグループに働く社員の一人ひとりが日々仕事を進める上での指針でもある。

  1. 常にお客さまの立場を考え、環境に配慮した、安全で創造的な商品・サービスとシステムを提供する
  2. 常に技術と経営の自己革新を追求する
  3. グローバルな視点で連結経営を推進する
  4. 良き企業市民として地域社会に貢献する
  5. 社員に創造と挑戦の場を提供する

(2)コーポレートガバナンス(企業統治)の重視

 コーポレートガバナンスの中核となる機関は取締役会である。コマツグループ各社の経営責任者は、常に、取締役会の活性化に努め、経営上の重要課題について実質的に議論し、必要な審議・決定と報告を確実に遂行しなければならない。

 また、コマツグループ各社の経営責任者は、企業の社会的責任を自覚し、虚業を排し、堅実経営を行うとともに、自社に適用される法令とコマツグループの方針に則り、内部統制システムを確立し、経営の健全性と透明性を高めなければならない。

(3)「モノ作り」競争力の強化と「コマツウェイ」

 コマツの強さの源泉は、コーポレートガバナンスの充実と「モノ作り」競争力の強さにある。 コマツグループが追求する「モノ作り」とは、「お客さまに満足頂ける商品(ハードとソフト)を提供すること」である。また、「モノ作り」の全てのプロセスにおいて、環境への対応を重視することでもある。

 「モノ作り」競争力を強化するためには、研究開発、購買、生産、販売、サービス、及び管理部門にいたる社内各部門はもとより、協力企業や代理店等、バリューチェーンを構成する全ての部門とビジネス・パートナーが一体となって活動を展開することが必要となる。

 「モノ作り」におけるコマツの強さ、強さを支える信念、基本的な心構え、及び、それを実行に移す行動様式が「コマツウェイ」である。コマツグループ各社は、「コマツウェイ」(2006年に明文化)を共有するとともに、その構成員が替っても、それぞれの組織と社員の中で、代々受け継ぐように努めることが大切である。



2.ビジネス社会のルールの順守

(1)ビジネス社会のルールの順守

 コマツグループで仕事をする全ての経営責任者と社員(以下「全ての社員等」)は、企業市民としての自覚を持ち、ビジネス社会のルールを正しく理解し、順守しなければならない。「ビジネス社会のルール」とは、それぞれの国と地域の法令、慣習及び社会の規範の総称である。 ビジネス社会のルールは、世の中の変化に伴って変更されるので、常に最新の情報を得るように努めなければならない。

 ルールを知らないということも許されないため、関係する事業や業務に関するルールを調査・確認するとともに、必要な関係者に周知徹底しなければならない。ビジネス社会のルールに関して判断に困ることがあれば、上司、関係部門又は専門家に相談し、適切に対応しなければならない。

 コマツグループの全ての社員等は、ビジネス社会のルール順守を全てに優先させるものとし、ルールに反することは一切行ってはならず、また、同僚や部下にも行わせてはならない。いかなる状況でも、お客さまから頼まれても、上司の指示であっても、「会社のため」という理由であっても、ビジネス社会のルールに違反する行為は絶対に許されない。

 コマツグループの全ての社員等は、全ての事業分野と業務領域における課題を先送りしてはならない。

 ルール違反を知った場合には、直ちにコンプライアンス担当部門及び関係部門に連絡するとともに、これを是正し、再発防止策をとらなければならない。いかなる理由があっても、不正やミスを繕ったり、隠したりしてはならない。ビジネス社会のルールに対する違反や隠蔽等があった場合には、就業規則等の定めに従って懲戒処分の対象とするとともに、刑事告発を含め厳正に対処する。

(2)反社会勢力・団体との関係

 社会正義及び企業の社会的責任の観点から、コマツグループは、市民社会の秩序や安全に脅威を与えるあらゆる反社会勢力及び団体とは、一切関係を持たない。



3.社会との関係

(1)ステークホルダーとの関係

 経営に利害関係を有する人々を「ステークホルダー」と総称する。ステークホルダーには、お客さま、株主(投資家を含む)、代理店、取引先、地域社会及び社員が含まれる。ステークホルダーとコマツとが対等の良きパートナーであるとの認識に立ち、コマツグループは、広報(PR)、インベスター・リレーションズ(IR)その他の活動を通じて、正確な情報を適切かつ公平に開示し、長期的、公正かつ誠実な信頼関係の形成・維持に努める。

  1. お客さま

     お客さまは、コマツグループの事業にとって最も大切な人々である。コマツグループは、常にお客さまの立場を考え、環境に配慮した、安全で創造的な、優れた品質の商品・サービスとシステムを通じて、お客さまに最適な問題解決方法(ソリューション)を提供することに努める。

     お客さまとの関係を大切にすることは、その言に盲従することではない。お客さまの考えを尊重するのは言うまでもないが、お客様の要求に従うことがビジネス社会のルールに反したり、お客様の利益に反すると判断する場合には、きちんとした議論を行い、勇気を持って「NO」と言うことが必要である。

  2. 株主(投資家を含む)

     株主は企業の所有者である。コマツグループは株主の投資価値を保全し、その利益を最大化するために最善を尽す。

     株主利益の最大化とは、短期的な利益を求めることではなく、長期的な観点に立って、ビジネス社会のルールを順守した安定した経営を行い、業績を伸長させることである。

     全ての株主に対して、平等に分け隔てなく応対し、法令に定めるものだけでなく、経営方針、業績、配当政策等、経営全般にわたる正確な情報を迅速に開示し、透明性のある経営を行う。

  3. 代理店

     代理店は、コマツグループの販売・サービスネットワークの基盤である。代理店との間の契約を順守し、長期的で安定した信頼関係の樹立に誠心誠意努力する。また、私たちは、代理店に対し必要かつ可能な全ての支援を行うとともに、代理店によるビジネス社会のルールの順守活動に協力する。

     代理店の選定は、その経営状況等、ビジネス上の客観的な判断に従って行う。

  4. 取引先

     取引先は、コマツグループと対等な地位にあるパートナーであり、長期的で安定した信頼関係の樹立に誠心誠意努力する。また、取引先とはビジネスに限った節度あるクリーンな関係を維持し、取引先との間で過度の接待、その他ビジネス社会のルールに反した行為を行ってはならない。

     取引先の選定は、自由な競争を原則とし、品質、コスト、納期等、客観的かつ経営的な基準により行う。

  5. 地域社会

     地域社会の人々との調和なしに、企業の存続はありえない。コマツグループは、緊密なコミュニケーションを通じて、地域社会との利益の調和を図り、良き企業市民として地域に貢献する最も開かれた企業を目指す。

  6. 社員

     社員は、会社の事業推進を担う重要な力であり、コマツグループのかけがえのない財産である。コマツグループは、世界中の社員一人ひとりの個性・人格を尊重し、公平に取り扱う。

     また、社員が安全で安心して働ける職場作りに努めるとともに、社員個々の能力を高め、それぞれが働きがいと誇りを持ち、その能力を十分に発揮することができるよう、創造と挑戦の場を提供する。

(2)社会的責任(CSR)

 企業の社会的責任(=CSR:Corporate Social Responsibility)の重要性に対する要請が強まっている。

 社会的責任の具体的内容は、国や地域、会社によって考えが異なるが、企業が持続的に発展するために、いかにして社会の要請に応え、その信頼を得るかが鍵となる。従って、この行動基準に記載されたルールの順守、環境への配慮、社会貢献といった活動を展開するとともに、そうしたコマツの活動を各ステークホルダーに理解頂くための取組みを、更に積極的に行っていく。

 こうした活動を強化するため、コマツグループのCSR活動の統括部門としてコマツの本社にCSR室を置き、各関連部門と連携して活動を推進するものとする。

(3)社会貢献

  1. 基本的考え方

     企業には、事業を進めるだけでなく、良き企業市民として社会との調和を図り、社会に貢献することも求められている。そのため、企業の社会的責任の一環として、コマツグループ全体で継続して社会貢献活動に積極的に取り組むこととする。

     社会貢献に関する基本的な考え方(目的及び社会貢献5原則)は次のとおりである。

    目的

    「コマツグループとその社員は、地域社会の一員としての役割を認識して、社会に貢献する。」

    社会貢献5原則

    • 継続性のあること
    • 公益性のあること
    • 自主的に選んだものであること
    • 社員の納得性のあること
    • 広告宣伝を意図したものでないこと

  2. 社員のボランティア活動

     ボランティア活動は、社員が主体的に判断し参加するものである。コマツグループは、社員のボランティア活動に敬意を表し、各種制度を整備して、その自主的な活動を支援するが、社員のボランティア活動への参加を会社から強制することは無い。



4.自由で公正な取引

(1)公正な競争

 コマツグループは、世界をリードする企業として、関係法令を順守し、率先して公正かつ自由な競争を行う。特に、以下の事項を順守する。

  1. 談合、カルテル等、競争を実質的に制限する行為には断固反対し、これらは絶対に行わない。
  2. 競争に当たり、競争相手に対する誹謗(ひぼう)・中傷、事業への干渉等、不正な行為を行わない。
  3. 各国・各地域の法令に抵触する不公正な取引方法を用いない。
  4. 提供する商品やサービスの品質、価格等について適正に表示し、代理店や顧客を誤認させるような不当表示を行わない。
  5. 他人の知的財産権を尊重し、これを不当に侵害しない。
  6. 他人の機密情報を不正に入手し、又は不正に知り得た情報を利用しない。

(2)取引慣行

 それぞれの国と地域には独自の取引慣行が存在する。それらに従うのは当然であるが、グローバルにビジネスを公正に行うという観点から不適切と考えられるものについては、コマツグループは積極的に見直し、是正する。

(3)適正な輸出取引

 コマツグループ各社は、国際的な平和と安全保障の維持に十分に留意する。その原則の下、コマツグループの全ての社員等は、商品及び技術の提供等の各社の国際取引が、大量破壊兵器、テロ、その他の世界平和に脅威を与える目的に悪用されることにならないよう、注意を払うこととし、輸出管理に関する各国の法令・規則及び社内規則を厳正に順守するものとする。

(4)虚礼廃止

 交際、儀礼は最小限にとどめ、国際的、社会的な通念と常識を基準として、最も適切な簡素化した方法を選択する。

 物品の贈答(日本では中元、歳暮等)は原則として行わない。ただし、地域の法令や慣習に照らし止むを得ない場合には、それぞれの地域の法令や慣習で許容されるガイドラインを別に定め、その範囲内で行う。

 業務上必要な冠婚葬祭は、形式に流されず簡素に行う。

 社員相互間、関係会社との間の接待は行わない。

 交際費は、業務上またはコミュニケーション上必要な場合に限り、それぞれの地域の法令や慣習で許容されるガイドラインを別に定め、社会的、国際的な常識の範囲内で支出する。

(5)国内外の行政機関との関係

 政治・行政との関係は、公正かつ健全であるべきであって、もたれ合い、癒着等は絶対あってはならない。

 コマツグループ各社は、関係法令を順守し、自国、他国を問わず業務上関係を有する公務員とは疑惑や不信を一切持たれない透明度の高い関係を保つ。また、コマツグループの社員としての誇りと自信を持って、積極的な意見・提言を行う。



5.会社と社員との適正な関係

(1)グローバルな人事方針

 人事制度はそれぞれの地域の歴史、文化を反映したものであり、その制度の違いを正しく理解し、認識しなければならない。

 コマツグループ各社は、以下の基本方針に基づき、各地域の事情を反映した、その地域に相応しい人事制度を構築する。

  1. 社員を個人として、その個性、人格、プライバシーを尊重する。
  2. 社員一人ひとりを公正に評価し、公平に取り扱う。国籍、人種、宗教、年齢、性別、障害の有無、その他の理由による不当な差別、及び、セクシャルハラスメント、雇用不平等等の行為は、絶対に行わない。
  3. 諸制度の設計及び運用は社員に納得性のあるものとする。また、制度は正しく社員に伝え、可能な限りオープンなものとする。
  4. それぞれの地域で、労働者の権利に関する法令を順守する。
  5. 児童の権利に関する条約等を順守し、児童労働は行わない。

 上記の基本方針に反する状況や行為が見られた場合には、コマツグループ各社は、直ちに調査の上、必要な対応を行う。

(2)社員の安全衛生の確保

 コマツグループ各社は、社員が安全で、安心して働くことのできる職場環境を確保するとともに、社員の健康の維持・増進に努めるものとする。

 その実現に向けて、コマツグループ各社は、次の方針に則り、経営責任者と社員が一致協力して、安全衛生・健康管理活動を推進するものとする。

  1. 関係法令及び社内規則を理解し、順守するとともに、問題点があれば迅速に対応する。
  2. 協力して、問題点を発見し、スピーディーに対応する。このため、各種コミュニケーションの一層の円滑化に努める。
  3. 火災、災害等を起こさないよう、日々最大限の努力を行うとともに、自然災害についても、被害を最小限に抑えるよう、最大限の努力を行う。

(3)会社の財産・資産の保全

 全ての社員等は、会社の利益を最大化するために誠実に業務を遂行しなければならない。特に、次の各事項を順守する。

  1. 会社の資産の保護
    会社の設備、備品、資金及び情報を、会社の適正な業務遂行以外の目的に使用してはならない。また、これら資産の紛失、漏洩、盗難、不正利用を招かないよう、会社が定めるところに従い管理を徹底しなければならない。
  2. 会社の知的財産の保全・活用
    全ての社員等は、知的財産権が会社の重要な財産であることを認識し、会社の業務に関連してなされたあらゆる発明考案、創作等が会社の権利として保護されるよう、社内ルールに則り、速やかに権利化のための手続を行わなければならない。また、会社が保有する知的財産権が最も効果的な方法で活用され、かつ、侵害又は不正利用されないように保護しなければならない。
  3. 利益相反行為の禁止
    会社と競合する事業に関わったり、会社の利益を犠牲にして自分や第三者の利益を図ったりしてはならない。


6.地球環境への取組み

 コマツグループの提供する商品は、豊かで快適な生活を実現するために使われる一方、その生産、使用、廃棄の過程で環境に負荷を与えている。私たちは、社会の一員として、これらの環境負荷の軽減に取り組まなければならない。

コマツは、「コマツ地球環境方針」(1992年制定、2003年改訂)において地球環境に取り組む姿勢を明確にした。この方針の下、地球環境を経営の最優先課題の一つと位置付け、環境保全活動を徹底して推進する。

 お客さまに対して、人と環境に優しい商品・サービスを提供することは、私たちの大切な責務である。

 コマツは、「コマツ地球環境方針」(1992年制定、2003年改訂)において地球環境に取り組む姿勢を明確にした。この方針の下、地球環境を経営の最優先課題の一つと位置付け、環境保全活動を徹底して推進する。

【地球環境方針の要旨】

  1. 持続可能な社会の実現への貢献

    環境保全活動を経営の最優先課題の一つと位置付け、先進の技術をもって環境保全に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献する。

    そのために、環境管理体制を構築し、研究・開発部門、購買・生産部門から物流・販売・サービス部門までの全部門、全ての地域で環境負荷の低減を推進していく。

  2. エコロジーとエコノミーの両立

    エコロジー(環境に優しい)とエコノミー(経済性に優れている)の両立を追求し、お客さまに満足頂ける、優れた「モノ作り」を行う。

    ・エコロジー:商品のライフサイクルの中で、環境に与える負荷が最小限になるよう努める。

    ・エコノミー:燃費改善、リサイクル率向上など、経済性に優れた商品を提供するために、常に技術革新に取り組む。

  3. 企業の社会的責任

    環境保全に関する法令をはじめ、全ての法令を順守し、企業としての社会的責任を果たす。

     また、地域の環境保全活動に積極的に参加し、それぞれの立地している地域における良き企業市民となることをめざす。

コマツグループ各社は、上記の基本方針に従い、それぞれの事業活動のあらゆる過程で環境保全活動を推進するものとする。



7.情報の取扱い

(1)情報の保護・管理

 情報及びそのインフラ(あわせて以下、情報資産という)はコマツグループの貴重な財産であり、コマツグループの全ての社員等は、適用される法令及び社内のルールに従い、適切に保護し、管理しなければならない。特に、次の行為を行うことがないよう、十分に注意しなければならない。

  • 公表されていない情報を正当な理由なく、第三者(社内外)へ開示すること
  • 私的な理由のために使用すること
  • 正当な理由なく情報を修正すること
  • 業務における情報利用を妨げること

 情報の種類に応じた情報の保護・管理上の留意点は、次のとおりである。

  1. 会社情報

    会社の技術、営業等に関わる情報は、コマツグループの貴重な財産であり、全ての社員等は、会社の業務遂行のために有効に活用することとし、正当な理由なく開示、修正、破棄等を行ってはならない。

  2. お客さまと取引先に関する情報

    会社は、取引等を通じて知り得たお客さまや取引先に関する情報について、法令・契約等に基づき、適正に管理する義務を負っている。従って、全ての社員等は、お客さまや取引先に関する情報の取扱いに十分に注意することとし、正当な理由なく第三者への開示、目的外の利用を行ってはならない。

  3. 社員に関する情報

    会社は、社員の個人情報を適正に管理し、所要の目的外に利用してはならない義務を負っている。全ての社員等は、業務上知り得た他の社員の個人情報について、本人の同意を得た場合等、正当な理由なしに、第三者への開示、目的外への利用を行ってはならない。

(2)情報資産の活用・運用

 全ての情報資産は企業活動のために利用されるものであり、全ての社員等は、それを違法行為その他、ビジネス社会のルールに反して、又は、私的目的で利用してはならない。また、情報資産の活用及び運用は、社内のルールに従い、各社員がその職責に応じて、適正に行わなければならない。

(3)インサイダー取引の禁止

 全ての社員等は、業務を通じて得た社内外の情報に基づき、インサイダー取引、その他疑いのある取引を絶対に行ってはならない。

(4)社内外への適正な情報開示

 コマツグループは、株主(投資家を含む)をはじめとするステークホルダーに対して、企業秘密情報の守秘の範囲内で経営全般にわたる情報の公開を積極的に行い、問い合せに対しては公平性に留意しつつ、適切かつ迅速に対応する。海外も含めた全社員に対しても、同様に、情報の開示を積極的に行う。



8.内部統制の確立

(1)適正な財務報告についての責任

 コマツは、米国サーベンス・オクスレー法(SOX法)に基づき財務報告に係る内部統制と手続の有効性に関する宣誓書をSECに提出しており、財務報告の適正さについて、非常に重い責任を負っている。

(2)グループ各社における内部統制システムの整備と財務報告における信頼性確保

 コマツグループ各社は、上記を認識の上、自社における財務報告の信頼性を確保するための体制とシステムを整備しなければならない。また、関係法令並びに適用される会計基準及び社内規則に従い、財務・税務・会計に関する記録及び報告を適時かつ適正に行わなければならない。

 コマツグループ各社の最高経営責任者と最高財務責任者は、毎年の自社の財務報告が関係法令及び適用される会計基準に照らし適正であることを誓約する義務を負う。また、財務報告の信頼性に重要な弱点又は欠陥がある場合には、コマツに報告する義務を負う。

(3)適正な会計・税務上の処理

 財務報告の適正さを確保するため、コマツグループの全社員は、売上計上、費用処理をはじめとする会計・税務上の処理を、法令、社内規則等に従って適正に行うことが必要となる。



9.コンプライアンス体制

(1)コンプライアンス委員会・コンプライアンス担当役員

 ビジネス社会のルール順守をコマツグループ全体に徹底するため、コマツ本社に「コンプライアンス委員会」を設置して、関連する問題の審議・解決に当たる。コンプライアンス委員会の委員長はコマツの社長とする。

 また、コマツ本社にコンプライアンス担当役員を任命し、コマツグループのビジネス社会のルール順守に関わる責任者であることを内外に明確にする。

(2)コンプライアンス室

 コマツ本社に常設組織としてコンプライアンス室を設置する。同室は、ビジネス社会のルール順守をコマツグループ全体に徹底するため、次の役割を果たす。

  1. ビジネス社会のルール順守に関する基準・方針等の作成
  2. ビジネス社会のルール順守に関する基準・方針等の社員及びグループ各社への伝達並びに教育・啓蒙
  3. 社員等からの広範な情報提供の促進と対応
  4. ビジネス社会のルール順守の推進と監査の実施
  5. 個別問題への対応(相談・助言及び問題が起きたときの対処)

(3)社員からの相談・情報提供・内部通報への対応

 ビジネス社会のルールに関する問題をオープンかつフランクに議論できる場を積極的に設けることが必要である。ビジネス社会のルールに関する個別の問題を速やかに解決するための一つの場として、コマツ本社に常設の「社員ビジネス相談室」を設置する。社員ビジネス相談室は、コマツグループ各社の社員からの個別の問題に関する相談、情報提供、内部通報等への対応、違反行為調査と改善策の立案等を行う。

【社員ビジネス相談室】

電話兼ファックス (03)3582−2506

(4)相談者・内部通報者の保護

 上記のビジネス社会のルールに関する相談、情報提供、内部通報したコマツグループ各社の社員については、不正の目的により通報等が行われた場合を除き、相談、通報者本人が、いかなる不利益も受けないことを保証する。

(5)グループ各社の体制の充実

 コマツグループ各社は、ビジネス社会のルール順守を一層推進するために、トップが率先して社員とオープンでフランクなコミュニケーションの場を設ける。

 またコマツ本社と同様に、コンプライアンスに関わる責任部門を明確にして社内に周知徹底を図るとともに、社員からの相談、情報提供等に誠意を持って対応するなど、ビジネス社会のルール順守の徹底をはかる。

 さらに、コマツグループ各社は、その地域特性や業態に対応して、個別にコンプライアンス関連規定を整備するとともに、責任体制を明確化し、コンプライアンス体制を確立する。



10.行動基準の制定と順守の徹底

(1)ルール順守の誓約

 コマツグループの全ての経営責任者は、「コマツの行動基準」を正しく理解し、これを順守して企業運営をすることを宣言する。

 コマツの取締役、執行役員及びその他管理者の地位にあるものは、別に定める様式により、この行動基準を順守して行動することを、署名の上誓約する。

 また、コマツグループ各社の最高経営責任者は、別に定める様式により、コマツの社長に対し、ビジネス社会のルールを順守して経営を行うことを、署名の上誓約する。

(2)管理者の責務

 コマツグループの全ての管理者は、日常業務遂行に際しては、率先してビジネス社会のルールと「コマツの行動基準」の順守、並びに職場規律の維持に努める。また、配下の社員に対し「コマツの行動基準」の周知徹底を図るとともに、管理職としてのあらゆる職務権限を行使してビジネス社会のルールを順守させる。

(3)行動基準の配布と順守の徹底

 「コマツの行動基準」は、コマツグループの経営責任者と社員の全てが順守すべきビジネス社会のルールを示したガイドラインである。ビジネス社会のルールに反する行為をした者に対しては、各社の就業規則等の規定に従って厳正に対処する。

 この行動基準は、コンプライアンス委員会の承認により定期的に改訂し、改訂の都度、コマツグループの全社員に配布する。

(4)グループ各社における行動基準の制定

 コマツグループ各社は、必要と判断したときは、「コマツの行動基準」に実質的に抵触しない範囲内で、自国のビジネスルール及び自社の事業活動に適合する行動基準の制定に努めるものとする。



1998年1月1日 発行
1999年1月1日 第2版発行
2000年6月1日 第3版発行
2001年10月1日 第4版発行
2003年2月1日 第5版発行
2004年12月1日 第6版発行
2007年1月15日 第7版発行