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社会とともに発展する

協力企業の皆さまとともに 〜協力企業のCSR支援〜

材料や部品、コンポーネントなどのサプライヤーである協力企業は、コマツのモノ作りを支える重要なパートナーです。コマツでは、CSR調達に取り組むことが、結果として協力企業の発展に資すると考え、ともに取り組んでいます。

考え方・方針

調達方針

コマツは商品の需要地で生産することを基本方針にしています。建設・鉱山機械を生産する39工場のうち27工場が国外で、生産の海外現地化に伴い、部品や材料などについても、積極的に海外現地調達を進めています。日本から世界中に供給するエンジン等の主要コンポーネントや、世界で数社の専業メーカーから調達する一部の部品を除き、板金部品などは海外現地の工場が主体となって現地調達、最適調達を推進しています。

CSR調達ガイドライン

2011年、コンプライアンス及びCSRに関して協力企業各社に取り組んで頂きたい事項をまとめた「CSR調達ガイドライン」を制定し、日本語と英語でウェブサイトに開示するとともに、浸透に努めています。

【CSR調達ガイドラインのカバー分野】

CSR調達ガイドラインのカバー分野

協力企業組織「みどり会」と2015年度の支援状況

コマツみどり会について

「コマツみどり会」は協力企業による組織で、日本では164社が加盟、その調達金額は国内購買品の約75%に達しています。各社の経営者が揃う総会、経営者懇談会、新年互礼会などの定例会合の場では、コマツのトップ自らが方針を説明するとともに、CSR経営の重要性をアピールし、CSR経営に向けた意識改革をお願いしています。

みどり会企業を品目ごとに5つの部会に分け、安全・環境・先端要素技術等の共通改善テーマを選定し、コマツとともに改善活動を推進しており、改善事例は部会内の企業で情報共有され水平展開できる体制になっています。

海外でも、北米、欧州、中国の3地域で、各地域の主要な協力企業を会員とする「みどり会」組織が結成されています。これらの「みどり会」でも、各地域の特色を活かした活動が展開されています。

会員企業への支援

コマツでは「みどり会」会員企業に対して、さまざまな側面からの支援を行っており、各部会活動を有効に活用しながら改善活動を推進しています。

2015年度の主な取り組みは下記の通りです。

【安全】

安全衛生活動の強化策として97社を対象に、安全パトロールの継続実施や労働災害情報の共有、安全活動発表会を通じた安全対策の水平展開等、各社の安全レベルアップの支援を行っています。

各部会活動においても、各グループ内の企業を相互にパトロールし指摘・改善することでお互いが切磋琢磨しながら活動を推進しています。

また、コマツの各工場に設けられた安全道場を各社に開放し、各企業の社員の方にも危険擬似体感や危険予知訓練を体験いただくことで安全の意識の向上を図っています。

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 相互安全パトロールの例。相互に各企業をパトロールし指摘・改善しながら切磋琢磨していく活動。

【環境】

ISO14001やエコステージなどの環境マネジメントシステムの認証取得を義務付けし、認証取得のための指導・支援を行い、「みどり会」企業全164社が認証を取得済みです。また、電力削減活動として97社を対象に対2010年比電力15%以上削減を目標に、コマツの電力50%削減活動(=生産改革)を各社に水平展開し、エネルギー削減活動を推進しています。

【人材育成】

若手経営者の人材育成として、各社の描く中長期経営ビジョンについてコマツと各社若手経営者が意見交換する「経営サロン」を実施し、お互いの方針のすり合わせをしながらPDCAをまわし、WIN-WINの更なる発展を目指しています。

また、各社の技能の向上・伝承のための支援活動として、モデル企業を選定し、コマツのノウハウを展開しながらより強い組織作りを目指し活動をしています。

2015年度は新たな取り組みとして、若手経営者を中心にCSR勉強会を開催しました。

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 2016年2月開催された協力企業勉強会。コマツのCSR活動を参考に、各社が自社のCSR重要課題選定作業を行った。

マネジメント体制

新規取引・契約時の確認体制

コマツでは、新しい協力企業との新規取引開始時にチェックシートを活用し、QCD(品質・価格・納期)などの基本項目のみならず、環境保護や社員教育の注力などといった観点からも評価を行っています。また取引基本契約にも、環境保護やコンプライアンスなどの条項を入れ、CSR調達方針に沿った取引となるよう体制を整えています。

自然災害を想定したリスク管理

2012年度から、日本国内を対象に、地震や津波などの災害時に協力企業の状況を迅速に把握し、調達業務を滞りなく行うことで、生産への影響を最小化とすることを目的としたアセスメントを開始しました。20,000を超える協力企業の拠点を対象に、その位置と生産内容をデータベース化することで「見える化」を行い、リスク度合いの評価を行いました。特にリスクが高いとされた協力企業に対しては、個別の対応を検討するとともに、新規の取引を検討する際には、調達担当者がこのような観点からのリスクについても判断できる仕組みへと、精度を高めていきたいと考えています。

また有事の際には、東日本大震災の際にも行ったように、協力企業に対して工場から保全担当者を派遣して、迅速な生産復旧を支援していきます。

紛争鉱物に対する考え方と取り組み

コマツは、CSRの観点から、コンゴ民主共和国(DRC)および周辺諸国(アンゴラ、ブルンジ、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国、ルワンダ、南スーダン、タンザニア、ウガンダ、ザンビア)産の「紛争鉱物」を使用しない方針です。

このコマツの方針については「コマツの紛争鉱物に関する対応と依頼事項」として、既に国内のコマツ各工場の業務連絡会でサプライヤーの皆さんに説明するとともにサプライヤーの皆さんの協力のもとに「紛争鉱物」の原産国調査に取り組みました。

今後もDRCと周辺諸国品の「紛争鉱物」を使用しない(武装集団の資金源を絶つ)よう努め、万が一、使用が判明した場合は、速やかに使用を中止するよう取り組みます。

その他の活動

CSR調達の啓発活動

国内ではコマツグループの国内協力企業全社に対して、コマツからの定期的な情報発信として、CSRに関する具体的な事例を紹介する「CSR通信」を2011年5月から毎月2回、協力企業向けのホームページに掲載し、CSRの浸透のための継続的な働きかけを行っています。

調達スタッフの人材育成

近年の取り巻く環境に応じて、安全・環境・コンプライアンス等を強化しながら新入社員から管理職まで各階層に合わせて集合教育やe-learningを実施しています。

DATA

協力企業組織「みどり会」

 会員企業数調達金額カバー率
日本164社75%
北米39社50%
欧州47社35%
中国61社90%

2015年度「みどり会」への支援実績(日本)

項目内容実績
人材育成・啓発コマツの幹部育成教育への参加 (毎年選抜)2社
オールコマツQC大会・技能競技大会等への参加のべ19社
「CSR通信」の発行 (2011〜)通算118号
CSR勉強会の開催23社
経営サロンでの支援13社
下請法教育の開催のべ181社(312名)
労働安全衛生安全パトロール全97社
安全に関する専門部会開催22回
環境電力使用量削減活動の支援全97社
環境に関する専門部会開催8回